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出版ERPシステム A
(販売・定期・印税・原価管理)
化学同人(文化通信BBB 2019/2/25 掲載) a
㈱化学同人
代表者:曽根良介
創 業:1954年9月1日
資本金:1000万円
従業員:23人
所在地:〒600-8074京都市下京区
仏光寺通柳馬場西入ル東前町408番地
電 話:075-352-3373
東京事務所:東京都千代田区神田駿河台3丁目3-5
         小林ビル2階
 化学専門書、自然科学関連書などを出版する(株)化学同人は、従来のオフコンシステムのサポート終了に伴い光和コンピューターのシステムを導入した。本格稼働からまだ半年ということもあり、同社担当者は「具体的なメリットを感じるのは、まだこれから」と言うが、現時点でも「伝票の作業がとても楽になりました。使いこなせば、さらに業務改善が図られると思います」と期待を寄せている。
■化学者が興して創業65周年
 同社は、大阪大学や大阪市立大学で教授を務め(晩年は名誉教授)、数々の化学関連の賞を受賞した小竹無二雄氏(1894~1976)が1954年に同人月刊誌「化学」を刊行するため仲間と集まり創業。小竹氏が命名した社名「化学同人」の由来になっている。
 以降も小竹氏の思いを受け継ぎ、「内容は高く、表現はやさしく」を理念に、化学、自然科学、栄養、食品関連の優良専門書を出版し続け、今年65周年を迎えた。
■新しい読者層開拓
 以前の主要読者は、大学院生や理系専門職、研究者らに絞られていたが、2010年前後から裾野を広げるべく、高校生以下でも読める作品や、さらには小学生向けの図鑑なども刊行し、近年の理系プームも相まって好調な業績を挙げている。
 2009年に発刊した『元素生活』(寄藤文平)は、当初、高校生以上の読者層を想定していたが、実際に発売すると購入者アンケートから小学生の読者が多いことがわかった。
 なかには巻末の「周期表」の元素を一つ一つ切り取り、マグネットを付けて遊んでいる小学生がいることを知り、「小学生という読者層も想定外でしたが、本の読まれ方、使われ方も我々の予想外でうれしい誤算でした。著名なイラストレーターの寄藤先生を起用したことも、この本が幅広く受け入れられた要因では」と、同社営業部・山田貴史次長は分析する。
 さらに、新しい元素として注目を集めた「ニホニウム」などを収録した『元素生活 完全版』(同)も2017年に刊行し、順調に売れているという。
■DK社の図鑑類も刊行
 2016年以降はイギリスの図鑑出版で有名なDK社の「手のひら図鑑シリーズ」や、昨夏にも同社の『ビジュアル大百科 元素と周期表』を翻訳版として出版した。
 低年齢層向け作品の歴史は浅くとも、長年培った理化学系の専門知識を生かし、これらの商品も大型店や外商などで良い動きを見せている。
 山田次長は「子どもの頃から科学、理系に親しんでもらい、大学やその道の専門職になってから『化学同人の本を昔も読んでいた』となってくれればうれしい」と今後も同ジャンルの拡充を図っていくと話す。
■提案パターンの多さが導入の決め手
 同社が光和コンピューターのシステムを導入したきっかけは、長年使用していたオフコンのシステム会社が、大手情報系企業との合併(2016年)により、出版システムから撤退するため、サポートを終了したこと。
 同社としてもいずれはパソコンベースのシステムに変更しなければならないと思案中だったが、サポート終了によって新システム導入が急務となった。
 山田次長が中心となり、システム会社の調査を始め、直接説明を聞いたのは光和コンピューターとほか1社。光和に決めた理由について山田次長は「後者の会社は『出版社用のシステムはこれです』と、ひとまとめにパッケージ化されていましたが、光和さんは、当社の仕様にフィットするよう多様な提案をしてくれました」とし、「出版システムに定評があり、コスト的にも良かった点も決め手でしたが、やはり提案パターンが多く、ニーズに応えようと何とか当社のバージョンに「近づけようとしてくれたこと」と語る。
■伝票作業が大幅改善
 2017年は半年以上を要件定義に費やした。山田次長は「光和さんとは初めての付き合いになるので、互いに使用している「用語」から異なり、戸惑う面もありました。それらの摺り合せから入り、さらに2~4月は教科書採用の出荷が集中するのでシステム構築の作業を中断するなど稼働までに時間がかかりました」と話す。
 同社が導入したシステムは「販売管理」、「定期購読管理」、「印税・支払管理」、「原価管理」。
 本格稼働から約半年、「原価管理」はまだ稼働していないこともあり、「光和さんからはいろいろ聞いているが、正直まだ十分には使いこなせていません」と山田次長。しかし、「返品伝票の作業がなくなるなど、伝票作業は大幅に改善されました。以前は各社様々な形で伝票が起こされてくるので、それを全部打ち込まなければ請求が立てられませんでした。その業務がとてもシンプルになりました」と改善の手ごたえを語る。
■倉庫は大村紙業に変更
 倉庫も昨年6月から大村紙業に変えている。「システム変更に伴い、倉庫も連携が取れるということで変えました。これまでは伝票は当方で作成して出荷する仕組みでしたが、大村紙業と光和のシステムが連携して取り込む仕組みにしてもらい、とても楽になりました」と話す。
 最後に「以前の会社はシステムエンジニア1人で何十社と担当していたようで、エラーが発生した際など少し対応が遅かった。光和さんは、問題を訴えれば即リアクションしてくれる。今後のアフターフォローにも大いに期待しています」とした。


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